久しぶりに再鑑賞。
相変わらず素晴らしいっすね。
名カメラマンのニクヴェストの撮影は言わずもがな、ベルイマンの絶妙に上手い演出のお陰で、中盤に起きる悲劇が、良い意味で絶望的な効果を醸し出している。
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処女の泉(1960)
何ともやり切れない感じが残る。
清く、正しく、気高く、生きる為の神様とか信仰はあるけど、問答無用で人は酷い事が出来るし、復讐をしても、どうにもならない。
偶然が重なったのか、…
キリスト教や聖書を把握している訳ではないが、本作を観ていてヨブ記を思い出した。
神の理不尽さというか、神の沈黙というか、日本で平凡に生きていては味わえないものが映画にはあった。
とはいえ、…
敬虔なキリスト教徒の娘に降りかかった悲劇と父親の復讐を通して“神の不在”を描く。
16世紀スウェーデンの田舎町豪農のひとり娘カリンは、教会へ向かう途中で3人の羊飼いに出会う。貧しそうな3人に食事…
【不透明な映画】
ベルイマンの1959年のモノクロ映画。ずいぶん昔に一度見て、最近再見する機会がありましたが、細かいところはほとんど忘れていました。
今回見てみて、作る側は何を考えていたのか、よ…
このレビューはネタバレを含みます
2年前にTSUTAYAで取り寄せたレンタルDVDで見ました。
リメイク版の「鮮血の美学」と比べるとこっちの方が凄く喪失感、切なさがありました🌟🌟🌟🌟🌟✨✨✨✨✨
娘が見知らぬ2人にレイプされて、失…
牧師の家に生まれたイングマール・ベルイマンが描く信仰の深淵。
純真無垢な少女が凌辱の果てに命を奪われ、その父親が復讐する物語は、1960年の公開当時は大きなショックを観る者に与えただろう。凌辱から…