スミル

ダメージのスミルのレビュー・感想・評価

ダメージ(1992年製作の映画)
3.5
地位も名誉もあり、完璧な家庭を築き、完璧に自分をコントロールしてきた筈なのに、彼女を見た瞬間に心を奪われ、理性が欲望に負けた。自分でも制御できない狂おしいほどの情熱。肉欲。おそらく、初めての経験に戸惑いながらも溺れて、落ちていった彼。
その代償はあまりにも大きかったが、全てを失ったとしても後悔などしていない様にみえた。一生に一度、誰でもが経験できない台風のような激しさに翻弄された自分を肯定しているかのようだった。
それにしても、ジェレミー・アイアンズが素敵だった。感情を表に出さず、上品なスーツを着こなし、理知的で冷静な役が彼にはぴったりだった。スーツを着ている時には細身にみえるが、意外と筋肉質。立ち姿も所作も決まってる‼️
また、ビノッシュも美しい。小悪魔的で男を破滅に追いやる女。ぴったりだった。
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