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『奇跡の人』に投稿された感想・評価

それはもう悩んだ時に見る。
5回は見たかな。
悩んだ時に見るとその悩んだことがどうでも良くなる。

演技力がエグい。半端ない。本気が伝わってくる。あの先生の情熱と教育が凄すぎて唖然。

何回も見ても飽きない。
言わずもがな見えない聴こえない喋れないの三重苦のヘレン・ケラーとサリヴァン先生の交流を描いたヒューマンドラマ。大学の授業で観たものの時間の都合で最後まで観れず気になってた作品でもあります。

戯曲・映画として脚色されている部分も有るそうですが二人の「戦い」がまあ凄い。三重苦の子供にほぼ0から言葉を教えるわけで異様にハードルが高いのは想像に難くないですが、物を投げつけたり大暴れするヘレンを押さえつけての教育は例えとして正しいかそうでないかは置いといて「エクソシスト」並かそれ以上の迫力で実際のヘレンとサリヴァン先生、そして彼女らを演じた二人の凄さが伝わってきます。目に障害を持つサリヴァン先生の過去(ぼやけた映像で分かり易く描いてくれます)、加えて決して甘やかさない終わりのない教育、それに応える姿勢からは障害を持つ者同士故の絆の強さ、不屈の精神が伺えストレートに胸を打ち、勇気を貰えた気分です。

ヘレンの両親が一部無駄にヒステリックというか感情的でオーバーアクト気味なのが気になる所ですし(冒頭の母親はあんなに叫ぶ必要があるのでしょうか 笑)、ヘレンの人生の一部しか描いていない不満も有りますが、二人の交流をもっと観たいと思わせる牽引力が魅力の作品。長編ドラマで観たい作品とも言えるでしょうか。
体当たりで演じた2人の壮絶な演技が見どころ。中盤の食事のしつけのシーンなんか演技とは思えないくらいの熱量だった。本当の教育とは何なのかについて考えさせられた。
Evergreen

Evergreenの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

約20年ぶりの鑑賞
大人にはなった今観ると、溢れる感情を押さえることができません
生涯忘れることはないだろう、良い映画です
鬼気迫る演技
それを感傷的になりすぎず、冷静に映し出すモノクロの画面
これは、いつかうちの子供たちにも観てもらいたいなぁ

【以下は、深井龍之介さんの著作やコテンラジオから知ったことです(映画では描かれていないこともあり)】
ヘレンの母が偶然読んだ、ディケンズの「アメリカ旅行記」に、ヘレンと同じように視覚と聴覚を失った女性(ブリッジマン)の話があった
ヘレンよりだいぶ年上のブリッジマンは、ハウ博士という人の教育により、読み書き、話を習得した
ヘレンの母親はハウ博士に希望を見いだすが、ハウ博士は既に亡くなっていた
しかし、ヘレンの母はベルという、ろうあ教育に尽力する発明家を知った
ベルとは、なんと電話を発明したグラハム・ベルだった
グラハム・ベルの母親も妻もろうあ者であり、ベルは「音」に強いこだわりがあった。だからこそ、電話の発明が成された(ベルがいなければ、スマホもないかも)
ベルの紹介で知った、盲学校は初代校長がハウ博士だった
その学校にサリヴァンはいた
サリヴァン自身も目に障害があった
脚に障害のある唯一の肉親である弟を亡くし、天涯孤独の身だった
サリヴァンは最初は慈善精神ではなく、生きるためにヘレンの家庭教師を引き受けた(今とは比べ物にならないほど、障害者の人権はなかった。働く場所もなかった)
サリヴァンはヘレンの家庭教師になることが決まると、ブリッジマンに相談しにいった
もう、おばあさんになっていたブリッジマンはサリヴァンに「障害を持っている子供でも、絶対に甘やかしてはいけない。本人のためにならないから」とアドバイスをしていた
そしてそのアドバイスがサリヴァンの教育の基本精神となった
ブリッジマンは幼少期、親に愛されずに育った
そんな孤独なブリッジマンに唯一優しく接したのは、知的障害のあるテニーという男性だった
テニーはブリッジマンに手話を教え、ブリッジマンに他者と接する楽しさをおしえてくれた
テニーに手話を教えたのもまた、当時のアメリカで最底辺といわれていたネイティブアメリカンだった
ネイティブアメリカンには気持ちを口から発する言葉だけではなく、手話によって伝える文化があった

映画のラストで描かれた名称や意味の概念の獲得後、ヘレンの成長は目覚ましく、なんと今のハーバード大学に合格している!(特別枠ではなく、一般試験)
サリヴァン先生の晩年には、サリヴァン自身が盲目となる
そしてそんなサリヴァンに点字を教えたのはヘレン

すべての人がつながっている
どのピースが欠けていても、ヘレンとサリヴァンの奇跡は起きなかった
もちろん人のつながりの可能性は、プラスの側面だけではなく、マイナスを生み出すこともある
しかし、この映画を観た直後の今は、人と人のつながりについての希望を信じてみよう
そう思わせてくれるのに充分な力を持っている、素晴らしい映画でした
うえ

うえの感想・評価

5.0
とある本をきっかけに鑑賞。
ヘレンケラーとサリバン先生、 2人の絆を描いた伝記ドラマ。
2人を演じた女優さんたち、 その凄まじいまでの演技力は「すごい」 なんてありふれた表現では伝えることができないほどの迫力で、終始圧倒されていました。

“愛とは何か"
サリバン先生にとってそれは甘やかすことでも哀れむことでもなく教えるということでした。
視覚障害というハンデを背負って辛い過去を生きてきた彼女だからこそ、三重苦のヘレンと真正面から向き合いあそこまで真剣になることができたのかもしれません。

サリバン先生はヘレンに 「モノには名前がある」 ということを教え、 “言葉”という光を与えました。
僕たちの人生は“言葉”でできていると思います。
言葉を通じて、 世界を感じ、 知識を深め、 物事を考え、気持ちを伝えています。
すべての記憶も、言葉でできています。
世界を感じ、生きていく上で一番必要なものこそ、“言葉”という概念だと思います。
ヘレンに「言葉=世界」 を教えたサリバン先生は、まさに『奇跡の人』 なのではないでしょうか。

ラストシーンは心に深く深く刻まれました。涙が溢れて止まりませんでした。
陳腐な表現になってしまいますが 「世界は素晴らしい」と思い出させてくれました。

きっと一生忘れることはないであろう素晴らしい映画に出会うことができました。
ずっとずっと大切にしていきたい作品です。
イシ

イシの感想・評価

4.8
私のフェイバリット映画の1本で久しぶりに再見した。
(あんまり好きな映画だとむしろ見返せなかったりする)

有名なヘレンケラーとサリバン先生の物語。
彼女たちの背景がどうというより、二人が本気でぶつかり合っていく姿に、絆とか愛とかの言葉では語れないような対等な関係が見えるような気がして、本当に好き。

このレビューはネタバレを含みます

1962年サン・セバスティアン国際映画祭 主演女優賞、OCIC(カトリック映画賞)賞 受賞
1963年米国アカデミー賞 主演女優賞、助演女優賞 受賞
1963年英国アカデミー賞 国外女優賞 受賞

ヘレン・ケラーと出会って最初の2週間。
家庭教師アニー・サリヴァンの奮闘記。

サリヴァンの記録を基にした、ウィリアム・ギブソンの戯曲の映画化。
「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン監督作品。
涙なしには観られない。
個人的には「聲の形」(山田尚子監督)と双璧をなす傑作。

奇跡の人とは、ヘレン・ケラーのことではなく、ヘレンと徹底的に向き合ったサリヴァン先生のことを指す。
ヘレンは、見えない、聞こえない、話せない三重苦の少女。
サリヴァンは、視力を失う経験し、9度の手術で視力を取り戻したが、光を避けてサングラスをかけている。
盲ろう者の暗闇を知るサリヴァンは、ヘレンの気持ちの一端が痛いほど分かるが、ヘレンとなかなか心が通じ合えない。

お転婆で暴力娘のヘレン。
サリヴァンは家庭教師に来て早々、わずか10分もしないうちに、ヘレンに殴られ、歯が欠けて、部屋に閉じ込められる。
部屋から出るのに、窓からハシゴで降りる羽目に。
ヘレンは、部屋の鍵を井戸に捨てる。
なんという最低で最高の出会い。

ヘレンの父親アーサー・ケラーは、アメリカ南部(アラバマ州)の大地主で、南北戦争時には、南軍の大尉だった。
サリヴァンは、アーサーから偏見を持たれる。
大学を出たばかりの目の不自由なヤンキーだと。
ヤンキーは、北部人に対する蔑称が語源。
ヘレンとサリヴァンの格闘を描いた本作は、アメリカの南部と北部の地域間対立でもあり、宗教と教育、家庭と社会の影でもある。
それら全てに共通する「分かり合えない」を越えて、人間の普遍的なテーマが物語の核。

ここで象徴的に用いられるのが、「窓」からの交流。
「窓」は、孤独感や社会の障壁(偏見や差別)に阻まれるコミュニケーション不全のメタファー。
例えば、ルイス・ブニュエル監督の「ナサリン」では、教会を持たないナサリン神父の安アパートを、人々は窓から出入りする。
フェデリコ・フェリーニ監督の「カビリアの夜」では、バッグを盗まれた娼婦カビリアが鍵を無くして、自分の家にドラム缶で窓から入る様子が描かれている。
そこには宗教的な意味が含まれており、本作も「窓」に同様のメタファーがあることは間違いない。
ゆえに、窓からハシゴで降りるエピソードは、本作の導入部として大変重要な意味を成す。

教えるより哀れむ方が簡単。

家族に甘やかされて育った、ヘレンの横暴な振る舞いを許さないサリヴァン。
ヘレンとの意思疎通を図ろうとする格闘の日々が凄まじい。
特に、食事シーン。
手で食べて、本能のままに生きるヘレン。
スプーンを使って食べさせて、理性を宿そうとするサリヴァン。
どちらも強烈に頑固者。
戯曲を原作にしたフィクションにもかかわらず、あまりに壮絶すぎて、もはやドキュメンタリーに片足突っ込んでいるように見えてくる。
でも、「人生は近くで見ると悲劇だが…」のコメディ論理で、笑えてしまうから映画は面白い。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=OffvfxvcSFc

なお、ヘレン役を演じて、アカデミー助演女優賞を受賞した16歳のパティ・デュークは、17年後のリメイク版ではサリヴァン先生役を演じている。
アナ

アナの感想・評価

4.3
ヘレンケラーとサリバン先生の出会いの物語。

壮絶な描写と、サリバン先生が伝えようとしたメッセージに気づいた時のヘレンケラー。涙なしでは観られない。

あとお兄さん役のアンドリュープライン、アーロントヴェイトに似てると思った。
針

針の感想・評価

4.5
いわゆる「三重苦」に打ち勝った女性であるヘレン・ケラーと、彼女に言葉を教えようと奮闘したサリヴァン先生の有名な逸話を映画化したもの。子どものころ親に観させられたときも大ショックでしたが、改めて観なおしてもやはり衝撃的かつ感動的な作品でした。自分はいわゆる「画面に見入る」ということが滅多にないのですが(なので大の映画好きではないんだなーという気がしてます)、この映画のヘレンとサリヴァンの「攻防」からは片時も目が離せなくて、それだけですごい作品だなーと思ってしまいました。この作品で行われている教育をそのまま別の子に適用することはできませんが、苦しみの果てに光が見えるという言葉そのままのストーリーで、今回も感激させられました。子どものときはヘレンの行動にばかり目がいっていましたが、大人になった今はサリヴァン先生の内なる葛藤の描写にも心惹かれました。
まる

まるの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

途中出てくるヘレンとサリバン先生の取っ組み合いが想像以上の長さ!!!ラストの畳み掛け、ヘレン自らサリバン先生のところへ来て頬にキス。初めのヘレンからは信じられないような出来事の連続で、ヘレンの賢さとサリバン先生の絶対諦めねーぞという血の滲む努力を感じてそれが実ったことにこちらも胸が熱くなった。ヘレンケラーのことは知ってたけどこんなおてんば娘だとは知らなかった。ヘレンもサリバン先生も、まさに奇跡の人
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