まみこwith餅さま

奇跡の人のまみこwith餅さまのレビュー・感想・評価

奇跡の人(1962年製作の映画)
5.0
三日坊主で日記帳はいつも最初の頃だけ、あとは真っ白……!

というワタクシが500レビューできたことに驚いています。

これもひとえにイイネ👍やコメント📝くださる皆様のおかげ!

心から感謝申し上げます!✨🥰✨

さて、節目🎞に選んだのは
感動実話としてあまりにも名高い『奇跡の人』!

三重苦を克服し活躍したヘレン・ケラーに、言葉という光を与えたサリバン先生の物語です。

アン・バンクラフトが演じるサリバン先生が素晴らしい迫力です。

ヘレン役も勿論素晴らしく、二人の身体を張っての熱演は息を呑むばかり。

怪我をしてもおかしくない、ハードな教育シーンに気圧されます。

暴れるヘレンに噛まれる、物をぶつけられる、叩かれる!
ひたすら耐えて、教えようとするサリバン先生ですが、弱視のうえ、女性の力という限界も……!弱冠20歳での孤軍奮闘!😭💦💦💦

すんなり教育できたわけではなく、両親との対立や、ヘレンの激しい抵抗、自身の苦悩があったことを、文章では伝えきれない生々しさでフィルムに焼き付けています。

サリバン先生こと、ジョアンナ(アン)・マンズフィールド・サリヴァン・メイシー

(メイシーは、後年に結婚した際に加わった名前)

写真を見ると、アン・バンクロフトに似た感じもある美人さんです。

彼女の少女期の境遇は壮絶で、
身体的なハンディはあったものの、恵まれた家庭環境にいたヘレンとは雲泥の差。

その過酷な過去を乗り越えてきた経験を全投入して、ヘレンの教育に全身全霊を傾けたことは、本当に奇跡としかいえない巡り合わせです。

恩人として、ヘレンの両親にサリバン先生を紹介するきっかけをつくったグラハム・ベル氏の名前が出てきます。

多くの人の力が積み重なって行われた奇跡なのでしょうけれど、
やはり、サリバン先生の無私の献身あってこそ!

生涯をヘレンのサポートに捧げた、まさに教師の鑑、聖人と言っていい方。

この、二人の始まりの物語を見るたびに感動してしまいます。

リメイク版など新しい作品もありますが、
この一作だけで充分と思い未見です。 

人間の可能性、言葉の素晴らしさ、映画の力、色々なことを考えさせられる106分。

1962年制作のため、冒頭の両親の演技過剰や、父親の怒鳴り声などは違和感ありますが、今もなお輝きを失わない渾身の名作です!


✨✨📚✨🕶✨📚✨🕶✨📚✨✨

(サリバン先生の独白より)

この世のものはみんな一瞬で消え去ってしまう

けれど私達は言葉という光を残せる

昔の光を見ることもできる

感じたことや知識を分け合うこともできる

だから誰だって暗闇に住んではいないのだ