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ゴダールの映画史 第2章 ただ一つの歴史のooospemのレビュー・感想・評価

4.1
l'histoire de la solitude
solitude de l'histoire
(孤独の歴史/歴史の孤独)

ゴダールの抑揚のない低い声でのっぺりとこんなことナレーションされたら半分ホラーじゃんね。


UNE HISTOIRE SEULE

ああなんだっけ
途中で挿入される女声のもとの映画、なんだっけ
この流れで話されると、女神のよう
" ええ、夜が来て
別な世界が目をさます 頑固で 辛辣で
文字も記憶も失くした世界が
無分別に拡がる
消失点も遠近法も消えたように
生ける死者たちは 前世にしっかり根づいている
思考も感覚も前世から "

見たことあるぞこの字幕〜… バルドー?


それにしても、ひどい言いよう
映画に対して
娯楽性を打ち砕いたうえ、
そもそも大したことないんだ映画は
と下げて見せる

" 映画はキリスト教と同様、歴史的真実に基づいていない
物語を、歴史を与えて 信じろと言う
その物語や歴史にふさわしい信仰にはお構いなし
とにかく信じろ それが人生だ
映画だ お話なんだ 大げさなものじゃない
歴史なんて大げさなものじゃない "

あなたの壮大な苦悩が既に映画に投影されてますよ

" 逃避の産業 唯一の場
記憶が奴隷である場 "

それにしても、ひどい言いよう

続く(2A)
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