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恐怖城/ホワイト・ゾンビ/ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビのASAのレビュー・感想・評価

3.6
ロメロが構築した現代ゾンビ以前のゾンビ映画。ブードゥー教とは言われてないけどベラルゴシの秘術で死者を復活させて砂糖工場の奴隷として働かせている。人妻の美女を毒殺してゾンビ化させ、自分のものにするベラルゴシと夫の対決って構図。原題のホワイトゾンビってタイトルが作品にマッチしてる。
現代ゾンビと違うのはカニバリズム要素がないことと主人の命令が聞けること。動きが鈍かったり、腹を撃たれてもダメージがないあたりは共通してる。
ベラルゴシのドラキュラをずっと観たいと思ってるけど配信に来ないため未鑑賞。本作で彼を初めて目にした(プランナインフロムアウタースペースで見てた)。それにしてもとんでもない威厳からか彼はドラキュラにしか見えなかった。舞台劇っぽい大仰な演技も見応えあり。椅子や机の装飾がリッチで華やか。あと影の見せ方が効果的で不気味さを演出していた。
ラストの展開は今ではありきたりなものだけど、面白かった。ゾンビの生態観察の観点からみても興味深い作品。
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