大好きな監督ペドロ•アルモドバルの初期作。
一貫して愛を描いてきた彼による、ちょっとおかしかな純愛ストーリー。
初期らしい尖った設定とチャーミングなキャラクターが楽しい。
天涯孤独なリッキーがマリーナに向けるこの上ない愛情は切ない。
マリーナも心のどこかに孤独や虚無感を抱えていて、自分を全肯定してくれるリッキーに次第に心を開いていく。
尖ってはいるが、可笑しく優しく可愛らしいラブストーリーになっている。
タイトルでもある「私を縛って」というセリフのシーンはとても印象的。
アントニオ•バンデラスの演技は魅力的。
音楽はなんとエンニオ•モリコーネ。