ペドロ・アルモドバル監督作というと、『トーク・トゥ・ハー』、『私が、生きる肌』といった監禁に纏わる異形の愛を描いた作品も想起しますが、こちらは同じテーマであっても底抜けに明るい。初期の作品ならではでしょうか。
ストックホルム症候群という訳でもなく、誘拐犯の自信満々で一途な愛を受け、彼に本当に惹かれていくという…制作当時はストーカーという概念も無かったのだなあと思いつつ見ました。
私とってはダークさが殆ど無いのが物足りなくはありますが、ちゃんと面白いです。そしてやっぱりこの監督ならではの、スペインの陽光に満ちた画作り、原色のお洋服、調度品が素敵でうっとりしました。そしてバンデラスが若かった…
後で気付きましたが音楽はモリコーネでした!