今時つくったら、観客を不条理に悶絶させそうな逸品。
バンデラスとアブリルのケミストリーに全てがかかってる作品と言える。
とくにバンデラス。23歳という年齢設定も大事だけど、この人の可愛さ..ったら。この時期のバンデラスでなくて一体誰がこの役をできたでしょう.？？？
こういうcute dumb guyの役って、少年のボーイソプラノというか..つまり人生のある時期にしかできない煌めきがあると思うのです。この作品はまさにバンデラスのそういう時期をベストショットで捉えてる。
80年代描写に悪いところもいっぱいあるけど、このパワー系アートでも呼びたい力技の半ばファンタジー感ってクセになるのよね..
主人公の女優が役ヤク中で、どうしようもない監督にお尻を追いかけ回されつつどうしようもない作品に出てるという設定がいいんでしょうねえ。
ラストのカープールカラオケシーンは、マッツ様の『アダムズ・アップル』のHow deep is your loveに次ぐ名シーンかも。
