mi

日本解放戦線 三里塚の夏のmiのレビュー・感想・評価

日本解放戦線 三里塚の夏(1968年製作の映画)
3.5
全編にわたってリップと音が全く合ってない。というか合わせにいってない。
それはすなわち、実際の農民たちの声かどうかさえ観ている側にはわからない。
もしかしたら、撮影が終わって話をまとめた後に声だけ別人で録り直した可能性すらある。
冒頭の「演出 小川紳介」のテロップから、その点がすごく気になった。これは記録映画やドキュメンタリーといったものではない気がしてならない。
あくまで小川紳介の主張のように思うと、よく練られている。
プリミティブで野蛮な姿。

激しい映像もそうだが、
主義主張を持って生きている農民たちの漲る生命力。
国家権力に憤る姿は昔も今も変わらないことを突きつけてくる。
内容はようわからんかった。
だって成田空港できて便利やん。とか、政治的思想がまるでないので、そんな風に思ってしまう自分がいる。

「ここでBカメラが廻る!」のインパクト。
ほかの三里塚シリーズも観てみようかな。


2019劇場鑑賞114本目
mi

mi