以前にアマプラで鑑賞。
第三次世界大戦発生以来、独裁国家となってしまった英国で謎の仮面の男“V”が国家転覆を狙うといった内容の作品だったんですが、前々から興味を持っていた作品ではありましたので、当時配信終了も近かったということもあり、急ぎで観ました。
自分が最初にこの作品の存在を知ったのは小学生ぐらいの時だったんですが、当時の自分にとって仮面の男“V”のビジュアルが強烈だったのをいまだに覚えています。
特にVが着用しているマスクはかつて実際に英国で起きた火薬陰謀事件の首謀者の一人とされるガイ・フォークスをモデルにしたといわれていますが、今となっては国際ハッカー集団、アノニマスのシンボルとなっているイメージが強いので、大体の人たちはガイ・フォークスのマスクを見ると、アノニマスを連想してしまうと思います。
ただあのハッカー集団、明らかにこの映画の影響を受けていると個人的には思っています。
また、そんな“V”の仮面の革命家としての姿と普段の姿のギャップが凄いのもこの映画の見どころの一つです。
あの仮面を着けながら、エプロンを身に纏い、朝食を作っているシーンが妙に印象に残りました。
この他にも本作ではナタリー・ポートマンが子供みたいな服を着せられたり、坊主頭を披露したりしているんですが、この坊主頭にされた後に可哀想な目に遭ったりもしますので、正直そこは観ていて辛かったです。
そして、『マトリックス』の監督で知られるウォシャウスキー兄弟が関わっているからなのか、『マトリックス』を意識したかのようなスローモーションのアクションシーンがありました。
あそこは、『マトリックス』好きな自分にとっては堪らないシーンでした。
政治的要素の強い映画なんですが、ダークヒーロー好きな方には本当に刺さる作品だと思います。