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ヒューマン・トラフィックのmareのレビュー・感想・評価

ヒューマン・トラフィック(1999年製作の映画)
4.0
快楽に興じるために生きる若者の狂気を爆発させた相当ぶっ飛んだ映画で監督の卒制にして唯一の作品。演出がふざけまくりなのに何かカッコいいし退屈する暇がないほどアクの強い映像が流れ、惜しみなくテクノが使われまるで観るレイヴパーティーのような雰囲気はかなり好み。SEX、ドラッグ、アルコールの三点セット、それらを加速させる音楽、満たされることなく飢える若者、イギリスの快楽主義的で全てを肯定するような青春映画は文句なしに最高だ。年代も近いトレスポと比較されるが、というか実際トレスポという単語が本編に出てくるが、こちらはコメディ要素が強くシリアスさは皆無で頭を使う必要なく視覚的に楽しめる。個人的にトレスポというよりはハーモニーコリンの狂気に通ずる部分がある。長編がこの一作のみなので監督にまた映画を撮ってほしい思いだ。
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