ピュンピュン丸

兵隊やくざ 俺にまかせろのピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

兵隊やくざ 俺にまかせろ(1967年製作の映画)
3.5
シリーズ6作めの本作、なかなか見る方法がなく、やっと見れた。

シリーズの中では面白くないほうなのかもしれないが、そもそもこのシリーズが好きなので、どうしようもない。笑

なぜこんなに惹きつけられるのか、実はあり得ないような設定だとか、戦争映画なのに戦争は描かれてないし、とか色々思っていたが、今になってやっとわかった。

これが戦争の真実なんだ、と。

スパイに簡単にだまされたり、上官が物資の横流しをしたり、ずるくて強い下士官がのさばったり。

でなければ、満州に関わる岸信介、児玉誉士夫、小佐野賢治、田中角栄などがあんなに若くしてお金持ちになれるわけがない。

多くの人たちは戦争で多くのものを失ったのに、彼らは若くして巨万の富や権力を手にしているではないか。

真面目に戦争した人たちって何だろ?

とにかくそんなこんながこのシリーズにはよく描かれていて、およそ人間たるもの、他人の吐く綺麗ごとや理想、理念にたぶらかされることなく、気の合う友や女のためにだけ気張ろう!って言われている気がするのだ。

大宮喜三郎、バンザイ!