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ビューティフル・マインドのNMのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・ナッシュは数学の天才的才能の持ち主。優秀な成績で大学を卒業、教授となった。
ルームメイトと親友になり、学生生活も有意義だった。

ある日軍に呼ばれてロシアの暗号解読を手伝うよう頼まれると、圧倒的才能で解いてみせた。
別の黒尽くめの男からさらにスパイとなり国家機密に関わるように誘われた。もちろんこのことは妻に秘密。だがロシア側はジョンの身を狙うようになり、ある日精神科医と名乗る男たちに拘束されてしまう。ジョンは反抗したが身体拘束の上注射を投与される。

精神病院に閉じ込められ、妻アリシアには病気だと知らされた。
妻はにわかには信じず、ジョンの身辺を詳細に調べた。
すると、ジョンがこれまで送っていた解読文書の郵送先は無人の家、ルームメイトはそもそも存在していなかったと判明。
妻に説得され、ジョンはついに現実を受け入れ、苦しい治療に耐えた。

やがて退院し、妻が働き家を支えた。幼い子どももいる。
ジョンは引きこもって研究に没頭。だが処方された薬は飲まずにいた。副作用で頭がぼんやりするらしい。

ある日ジョンは再び黒尽くめ男率いるスパイ集団に拉致され、あれは証拠を消しただけで現実だ、仕事に戻ってほしい、と言われた。
今度はジョンの家のすぐ裏に基地が建てられ、解読にあたる。

だがそれも妄想だと再び妻が気づいた。
さすがに子どもを連れ逃げ出そうとするも、同時にジョンは自分が見たのは妄想だと気づき、すんでのところで妻を引き止めた。
妻はジョンをどこまでも信じ支えた。

幻覚はまだ消えないが、自分が幻覚を見ているという事実は受け入れたジョン。
どこへ言っても幻覚の人物がついてきて、つい返事をしたくなる声をかけてくる。
なんとか研究生としてまた大学へ通い始めると、もう尊敬はされず煙たがられからかわれた。

すっかり老いて、幻覚は消えないが完全に無視することができていた。すると幻覚たちもおとなしくなってきた。
研究に没頭する様子から徐々に学生たちから慕われるようになり、再び教授の立場に戻ることができた。
学生たちも病気に理解があり手助けしてくれた。いまや自分の息子も優秀な大学生。

そして長年の忍耐の末、そして妻の支え、本当の友人たちの理解を得て、ジョン・ナッシュはついに名を成すのだった。
数字を愛し、人生を捧げた男の物語。


幻覚が、陥りたい妄想を再現してくるのでたちが悪い。荒唐無稽なのであれば拒否できるが、理解のある友達とか大規模な使命を与えてくれる人とか、こんな人がいればという人が現れてくる。
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