このレビューはネタバレを含みます
天才数学者のジョン・ナッシュが、ノーベル賞を受賞するまでの半生を描く。
天才ゆえの孤独、儚い心。その夫を献身的に支える妻。
後半、いきなりあれは幻覚なんだと知らされ、統合失調症とつげられる。見てるこちらも、何が現実で何が幻覚かわからなくなるが、ある時、幻覚の少女が歳を取らないという事に気づく。
そして、ゆっくりとあれは幻覚なんだと観客も理解する。
幻覚と格闘する主人公に頑張れ!と言いたくなる。幻覚は一生消えないが、バカにされようと、それでもなんとか生きてゆく。
やがて、学生との談笑など、普通の事のように思える事が宝石のように感じる演出、ペンを貰う伏線回収、お見事。
難を言えば、なぜ主人公がラッセル・クロウ?ガタイがよすぎるし、声も野太くて合わない気がする。
あと、夫婦共に年寄りメイクがイマイチだった。
が、あとは普通に楽しめておもしろかった。