「ビューティフル・マインド」
原題「A Beautiful Mind」
2002/3/30公開 アメリカ作品 2018-066
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
2002年第74回 アカデミー賞作品賞
全体の構成が上手く、前半は不器用な変人学生を描いたヒューマンドラマのような展開から、中盤は突然ペンタゴンなど機密組織の暗躍に主人公が巻き込まれるので、サスペンスかホラーかの展開になり、実はそれが主人公の妄想だったという展開、そしてラスト15分は感動のドラマと、ともかく真実のフェーズが二転三転していくスリリングな映画ですね。
ラスト15分はぐっと持っていかれましたが、ジョン・ナッシュという天才数学者の半生をラッセル・クロウが見事に演じてますね。流石です。特に年老いてからの演技も全く違和感なく感動を与えてくれます。
評価の高い作品ですが、よく言われるように史実と映画の間には違いがあり、これに関してはさまざまな指摘や批判があるようですね。
映画ではナッシュは大学院の頃から統合失調症の幻覚に悩まされていたように描かれていますが、実際にはその数年後になるまでそうした経験はしていなかったことや妻アリシアが献身的に支えることになっていますが、実際は63年に離婚していることなど。でもそこは映画！妻が支えてくれた感動はそのままにしておきましょう！（笑）
ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く物語。アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞（ドラマ部門）、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞した。オスカー俳優ラッセル・クロウを主演にロン・ハワード監督が映画化。
