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鬼龍院花子の生涯のkazu1961のレビュー・感想・評価

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
3.9
▪️JPTitle :「鬼龍院花子の生涯」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1982
▪️JP Release Date : 1982/06/05
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-361 再鑑賞
🕰Running Time : 146分
▪️Director : 五社英雄
▪️Writer : 高田宏治、原作:宮尾登美子
▪️MusicD : 菅野光亮
▪️Cast : 仲代達矢、岩下志麻、夏目雅子、仙道敦子、佳那晃子、高杉かほり、中村晃子、新藤恵美、室田日出男、夏木 勲、佐藤金造、アゴ勇、誠 直也、梅宮辰夫、成田三樹夫、小沢栄太郎、内田良平、夏木マリ、山本圭、丹波哲郎

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋“なめたらあかんぜよ!!”夏目雅子のこの台詞が一世を風靡しました。私の大好きだった女優、惜しくも27歳の若さで世を去った夏目雅子の代表作です。生々しい男と女の生き様と、ラスト20分での人生の無常さ、悲哀に心震える作品です。80年代ならではの文芸任侠映画、昭和の悲哀に満ちています。

🖋本作、戦前の土佐の侠客「鬼政」こと鬼龍院政五郎(仲代達矢)の壮絶な半生を、養女・松恵(夏目雅子)の視点からつづっていきます。特にラスト20分で鬼政が魅せた任侠、親子の悲哀はグッと心にきます。五社英雄、自身背中に入れ墨をしょった侠客でもある監督ならではの作品。そのダイナミックなタッチでの極彩色の映像、美術の深み、エロティシズムも見どころです。

🖋結果、夏目雅子の台詞、そしてヌードも辞さない体当たりの演技が評価され、夏目は第25回ブルーリボン賞で主演女優賞を獲得しました。宮尾登美子も人気作家になりこの後、多くの作品を生み出すことに。

😢物語は。。。
“志士は出ても侠客は出ない”と言われた土佐に、侠客業の看板を掲げ、魚市場、港、遊郭を支配下に威勢を誇った鬼龍院政五郎。彼は男稼業の奔放さそのままの日々を送り、そこでは正妻、愛妾、実娘、養女らが一つ屋根の下に暮らし、これまた激しく女の業をぶつけ合って生きていました。そんな中で、政五郎の身の回りの世話をしながら彼の目を盗んで勉強を続けた養女・松恵は、成長し、女学校に入学、やがて恋を知るようになりますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
大正から昭和にかけての二つの時代に生きた土佐の侠客・鬼龍院政五郎とその周辺の女たちのドラマチックな生き方を描く。原作は高知出身の直木賞作家・宮尾登美子の同名小説。脚本は「影の軍団 服部半蔵」の高田宏治、監督は「雲霧仁左衛門」の五社英雄、撮影は「野菊の墓」の森田富士郎がそれぞれ担当。
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