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鬼龍院花子の生涯のTuCasaのネタバレレビュー・内容・結末

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

お父さんが好きで小さい頃から一緒に見ていたが、その頃は意味がよくわからなかった。ですが、大人になって見てみると、本当に良い映画。素晴らしいキャストと映像美と演技に感動してしまいました。花子の生涯とのタイトルだが、実際には血の繋がりのない養女と鬼政こと仲代達矢の血の気の多い土佐の一直線な男の物語。妾の子は鬼政の実の子であるにもかかわらず、器量も悪くまるで馬鹿、一方、養女の松恵は成長していくにつれ、一本気で、美しく、まるで鬼政と瓜二つと言えるように似てくるのが非常に面白かった。仲代達矢の狂気に満ちた目力とともに、強烈な演技と夏目雅子の異常な美しさに、圧倒されつつ、親子を越えた大きな愛を感じる作品。子供時代の仙道のぶこから大人になって夏目雅子のカットが登場したときの衝撃的な美しさに驚愕。後光がさしていたかのような。数奇な運命とこの二人の不思議な絆。これほど、強いものはないな、と無敵だなぁと思いました。なめたらいかんぜよ、何回も見たくなるし、スカッとします!土佐弁素敵です。82年の作品ですが、現代でリメイクは絶対できない作品だと思いました。だって、演じる俳優が居ない。確かドラマ化はあったと思うが…全く別物だったし、比べるものでなく、比にならない駄作でした。
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