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怒りの葡萄のhigadesignのレビュー・感想・評価

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
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20231110-282
1930年代、オクラホマ州
原題: The Grapes of Wrath
原作:ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』(1940年)
監督:ジョン・フォード(監督賞受賞)
美術:リチャード・デイ、マーク=リー・カーク、トーマス・リトル

原作者のスタインベックはキリスト教文学、聖書に決定的な影響を受けている。貧しいオクラホマからカリフォルニアに脱出するところは、旧約聖書のエクソダス「出エジプト記」をモチーフ。また、物語の最後でママ・ジョードが言う、「先の者が後にまわり、後の者が先頭になる」と。これも新約聖書の一節である。
「葡萄」とは、神の怒りによって踏み潰される「人間」のことを意味すると一般に解釈されている

ダストボウル:開墾によって発生した砂嵐。1931年から1939年にかけてアメリカ中西部で深刻化
説教師:キリスト教の礼拝や伝道集会などで信徒に説教をする者。牧師や神父のような聖職者の資格を指すものではなく、またそれらの資格が要件でもない
ルート66(国道66号線):イリノイ州シカゴと西部の「ミルク&ハニー」の地・カリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3,755km(2,347マイル)の旧国道。1926年指定。州間高速道路の発達によりその役目を終え、1985年に廃線となった。
当時のカリフォルニアには、大恐慌と機械化農業のために土地を失った多くのオクラホマ農民が流れ労働力過剰になる。移住者たちは、「オーキー」(Okie。“オクラホマ野郎”)と呼ばれ蔑まれながら、貧民キャンプを転々し、地主の言い値の低賃金で、日雇い労働をする。
途中で立ち寄る店で1つ5セントのキャンディーを、店のおばさんの優しさで2つで1セントで買う。パン15セント→10セント
そのやり取りを見たトラック運転手の客が多めに代金を払って去っていく
プエブロ族の住宅群(またはプロブエ・リバイバル)を横切る
アリゾナで羊の群れが横切る
桃の収穫:最初はひとカゴ5セント→そのうち2.5セント
至る所でストライキもおこる
移動の途中で衰弱で亡くなる祖父母→途中の土地に埋葬
消えてしまう家族
農務省の国営のキャンプ、ダンス・パーティー

トム「人間の魂は大きい魂の一部なんだ。その大きい魂は皆につながっている」「俺はどこにでもいるよ(“I'll Be There”)」→ママ「わからないわ」
ママ「女は男より変わり身が上手だわ。川の流れの様に滝にも渦にもなる。金持ちの子供が死んだらその代限り、私たちは違うしそんなに弱々しくない。たやすく潰されたりしない、生き続けるの私たちは民衆だから」

アメリカ民謡「レッドリバー・バレー」

あらすじ
https://thatsmovietalk.com/thegrapesofwrath/
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