新入生歓迎の恒例行事の為、かつて一家心中事件があった古い屋敷に若い男女4人が泊まり込む。更にそこに彼らを脅かす為上級生3人も入り込むが、謎の殺人鬼に次々襲われ…というストーリー。
「エクソシスト」のリンダ・ブレア主演のスラッシャー・ホラーです。
ストーリーは新入生歓迎の儀式の為曰くつきの屋敷で一夜を過ごすことになった若者四人が奇形の殺人鬼に襲われるという物で特に目新しい所もないですが、テンポが良く、盛り上げ方やビックリ演出も上手くて中々楽しめました。冒頭からいきなり女性の悲鳴から始まるけど、新歓コンパで盛り上がっての歓声だったというコケオドシ演出も楽しいですね。
最初の先輩達による脅かしも面白かったです。というか、悲鳴が響き渡る仕掛けやドアが閉じる仕掛け、ゾンビの映像が部屋に浮かび上がるなど学生が作ったにしてはあの仕掛けかなり良くできてる(笑)
殺人鬼の襲撃が始まってからはグロシーンは無いですが(一応首チョンパあるけど一瞬でアッサリしたものです)、ハラハラさせる演出は上手かったです。特にセスが門を乗り越えるシーンはかなりハラハラしました。また、殺人鬼が主人公達の後ろでカーペットを持ち上げて現れるシーンは初め気付かなくて気付いた時にはゾッとしました。終盤、唐突に生き残っていた兄弟のもう一人の殺人鬼が現れるくだりも中々です。最初不死身かと思わせておいて…という見せ方も良いですね。でも、メインで殺してたのはアンドリューとモリスどっちだったんだろう？シルエット的にはモリスっぽいけど。まあ、自分の家に不法侵入されて好き勝手されたらキレますわな。
リンダ・ブレアは「エクソシスト」の時と比べるとぽっちゃりしてますが、スクリーミング・ヒロインとして頑張ってたと思います。ラストの虚ろな表情が印象的です。
チャラくてすぐ死にそうなキャラのセスが結構活躍したのは意外でした。お約束の役立たず警察から銃パクって車パクって助けるために屋敷迄戻って来たりと結構友達思いのいい奴でしたね。
ラストは最初の伏線上手く使ってましたね。
全体的にありきたりなスラッシャーといった感じですが、結構楽しめました。血も出ないのでホラー初心者でも楽しめる作品ではないでしょうか。
