みちろう

モンスーン・ウェディングのみちろうのレビュー・感想・評価

モンスーン・ウェディング(2001年製作の映画)
4.5
インドのとある一家で行われる結婚式の様子を映し出す映画。なかなかおもろい

お見合いでアメリカに暮らすインド人男性と結婚することになった娘。家族総出で着々と式の準備が進められていく中で娘が元カレと浮気をし始めて、親戚の叔父さんのセクハラが発覚し、ブライダルの作業員が一家のメイドに恋をしてしまうなど複数のストーリーがポンポン出てくる。

この映画の結婚式では、家族親戚全員集合してインドの伝統的な衣装をみんな纏い、ダンスしたり歌ったりおしゃべりしたりと終始ハッピーで楽しそうなバイブスが止まらない。本当にこんな結婚式が行われてるのか知らないけどとにかく観てて全部楽しい。そんなイベントの裏に家族それそれの抱える問題(不倫、隠し事、家計の事情)を盛り込んでくるのはベタだけどそれによって生まれる家族の距離感とか葛藤がリアル。ハッピー空間の中に紛れ込むシリアスさが絶妙。

クレジットにto my familyってあるように監督の郷愁の想いを感じる映画で、ウェディングの伝統文化はもちろん時々挿入されるインドの都市の風景に現代風にアレンジされた伝統音楽などカルチャーが押し出されてる所も結構好きだった。あとマリーゴールドがめっちゃ綺麗。マリーゴールドティーの作り方とかdvdの特典に載っててウケる。

若干強引にハッピーエンドへと導いてる感はあるけど、気軽に観れて最初から最後まで幸せな映画が観たい時にはまさにぴったりだと思う。インド映画好きもハマるはず
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