氷雨水葵

劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.6
2024年8本目

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◆あらすじ
98年6月、交通事故に遭い、約2年の昏睡状態から奇跡的に目覚めた両儀式(CV:坂本真綾)。

しかし、直後に見えたのが万物のほころび’’死の線’’だと理解した式は、自らの目をつぶそうとする。

さらに、式を訪ねてきた女性・蒼崎橙子(CV:本田貴子)から、式の別人格’’識’’がいなくなったこと指摘される―――。

◆感想
続けて鑑賞!3章『痛覚残留』より前、『殺人考察(前)』の後の話。96年3月、交通事故に遭った式が病院に運び込まれるシーンからはじまり、式がいかにして「直死の魔眼」に目覚めたのか、そして別人格「識」を失い自らの運命に苦しむ式の人間らしい姿を描いた4章。なんと式は約2年も昏睡状態に陥っていたということで、その間に幹也は高校を卒業し大学に進学。橙子と出会ったのもこのタイミングで、『殺人考察(前)』とはまた違った’’はじまり’’の物語という印象です。もう一人の「識」を失って伽藍の洞とはうまく言ったもので、でも「いくらでも詰め込めるということだろう」、橙子が最後に言ったセリフがずっしりきました。前作と違いバトルシーンはなく(終盤少しだけ)、ドラマ中心なので若干ローテンポ。こういうのも悪くないけど、TYPE-MOONのストーリーメイン回はどうしても退屈に感じてしまう…。ほぼ病院のシーンだし(苦笑)てか、いつもかっこいいけど今回の橙子さんは特にだな!!本田さんの低めの声が耳に心地よくて、式や幹也との掛け合いが面白い。とくに病室で式を説得(説教かも)しているシーンが好きで、「識くんは本当に無駄死になのかい?」とすべてを見透かして言っている感じがよかった。タバコの火で印を結ぶのもすてき。そして、最後はやっぱり式がかっこいい。包帯がとれ直死の魔眼に目覚めたシーンがとくに見どころ。長髪の式は大人びてていいけど、やっぱり短髪のほうがいつもの式って感じがします。退院当日、幹也と久しぶりに顔を合わせた式の表情がいいですね~。

5章、6章はまた来月末に♪
氷雨水葵

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