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檸檬のころのかずシネマのレビュー・感想・評価

檸檬のころ(2007年製作の映画)
3.0
あれ、この男の子誰だっけ…知ってる、見た事ある…等と思っていたが「平川地一丁目」だ!
去年再結成してるみたいだ。へぇ。
エンディングの曲も彼が歌ってる。
いい曲。作詞は監督が担当している。

高校3年生の数カ月間の瑞々しい様子。
原作は未読なので再現度は分からないが、秋田がモデルのところを栃木でロケしているらしい。
谷村美月と友達が、背景には山があって川(用水路?)のすぐ近くの「正に田舎」って感じの道を歩いて行く。その画の綺麗な事…いやでも郷愁的になる。
夕日が差してきそうなくらいの時間帯の山から見やる街の景色も素敵。
まあるい街灯もいいな。あれ、見た目はレトロで可愛いんだけど暗いんだよなw

多分わざとなんだろうけど、どの人も小さな声でぼそぼそと喋るシーンが多いので台詞が聴き取りにくいのは難。
どのキャラクターも掘り下げそうで掘り下げない感じは少しむず痒い。
谷村美月の家族やら友達やら、柄本佑達が通っていたお店の事やら。思わせぶりで放置された印象が無きにしもあらず。
変なケレン味がなく、淡々としているのは良いんだけども。
あ、逆にあの「彼女」の件は、全く掘り下げなかったのが調度良かったな。

主要メンバーの中では柄本佑と谷村美月がこの頃からやはり上手いと思う。
また、この手の青春ものは主要メンバーの役者の実年齢が大体同じくらいになるが、こちらはややバラつきがある印象。
クレジットや最終シーン的には榮倉奈々が主人公なんだけど、個人的には主役は谷村美月の様に感じた。重要度的にも。
なので、彼女の話が若干尻すぼみだったのは残念だった。
彼女は何処で何をするんだろうか。
ちゃんと音楽に携われてるのかな。

榮倉奈々と柄本佑の最終シーンはベタだけどとても好きだった。
駅に1人残る柄本佑が…あの画がすげーいい感じだった。
あれ、居合わせた他の乗客があの後に話題にしてそう。
「上京するっぽい女の子とその彼氏が見送りに来てて〜その女の子が持たされた温泉卵を大事に持っててさぁ!甘酸っぱいわぁ!キャッキャッ」みたいなw

作品のこの感じで浜崎貴司が出てるのもミソやな。
ちょっとだけだけど、吹奏楽で「アシタカセッ紀」の曲を演奏するのも何となく世代が出ていていい感じだった。
あと、波瑠は何処におった??エンディングのクレジットで初めて気づいた。
(後から調べたらギターの子だった)

岩田監督の作品はこちらが初めてだったけど、まるでリリー(・フランキー)さん的なマルチに活躍をされている方なんやな。こちらでは曲の作詞もされてるし、凄いな。
多才な方はほんまに尊敬する。

谷村美月が持ってたジャパンの表紙が誰なのか無駄に気になった。多分ラルクとくるり。

あとこれはこの作品だけに思う事ではないんやが。
制服を着て演じてもおかしくない年齢の時点で役者の世界にいるのなら、こうやって高校生や中学生の役を演じている作品があった方がいいな、と思う。
「その時にしか演じられない役」の最たるものだと思うから。
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