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クリーン、シェーブンのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

終始漂う不穏な雰囲気が良い意味で気持ち悪く、統合失調症の人の視点を覗いているような感覚になりました。
受信機と発信機を取り出す為に頭を爪をほじくるシーンの痛々しさや、自身を映すような鏡や窓は全て新聞紙で覆ってあったり、不安定な心境が画面越しでも伝わってきて辛かったです。
最後、娘の目の前で撃ち殺されても痛くないと娘を怖がらせないよう気遣っていたりやるせない結末と、ラストのパパと交信しようとする娘のシーンは胸が痛かったです。
統合失調症の辛さが画面越しに伝わってくる、なんだか心に残る作品でした。
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