ワシ

クリーン、シェーブンのワシのレビュー・感想・評価

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
3.0
精神に問題があり、奇行を繰り返す主人公・ピーター。
彼の頭の中には常にノイズが鳴り、どこかから声が聞こえてくる。
ノイズと声に悩まされ、苦しみ、抗うピーター。
その末に、再び奇行を繰り返してしまう。
車でさすらう彼は自由に見えるが、本当は雑音の牢獄に囚われたままなんだ。
その辛さや苦しさは誰にもわからない。
そんなピーターの切なる願いは、養子に出された娘との再会。
一方で、少女が惨殺される事件が発生。
刑事はピーターの足跡を追い始める。

ある意味でサイコサスペンス。
あるいは胸糞な鬱作品。
そして、非常にピュアな想いを描いた物語でもある。
作品のどこにフォーカスするかで、受ける印象は大きく違ってくるんじゃないかな。
ワシは観ている間、ヒットポイントが少しずつ削られてるよな気分だった。
娘の言葉が切なすぎる…。
観始めたときは「なんだコレ?」と思ったけど、終わってみれば味わい深い作品でした。
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