映画は遠い過去のはなし

ハリーの災難の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
3.0
◎バーモント州の山の鮮やかな紅葉が見事なのとテクニカラーなのか?色彩がとても鮮やかで綺麗。ヒッチコックさん、半分はこの為だけに作ったのね。

◎タイトル通り、死体のハリーにとっての災難。
靴は盗まれる。スケッチされる。足を引っ掛けられるも無視される。死体の前で寝落ちされる。埋められる。掘り起こされる。家に運ばれる。誰も警察呼ばない。おまけにハリー発見がキッカケでめでたく二組のカップル成立。そして元の鞘に戻る。しかも1日で。

◎意味もなくドアが開くシーンが少なくとも3.4回ある。とても意味深だけどどういう意図なのか回収できない。登場人物達の不安を表現しているのかな。それとも少年アーニーが開けたとか?とにかく、終始牧歌的な雰囲気の展開の中、こういった不気味な演出を盛り込むところはさすがヒッチコックさん。