サーフ

ハリーの災難のサーフのレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
2.9
ヒッチコック作品ってヒヤヒヤするようなサスペンスだけではなくこんなユルい作品もあるんだ…。

山の中で死体が発見される所から物語は始まる。普通のサスペンス映画ならそこから犯人捜しが始めると思いきや第一発見者が「自分が殺してしまった」と勘違いしてしまったのをきっかけに次々と出てくる人みんな勘違いして騒ぎ立てるというストーリー。
死体が台風の目で周りの人々が無駄に騒ぎ立ててるという構図。

死体があるって状況、非日常のはずなのに何故か日常の中に溶け込んでしまってる感じ。死体があっても誰も驚きはしないし、そのままお話進んでいっちゃうシュールな世界。

死体をどうするかでパニックになって右往左往してしまう人間が醸し出す可笑しさが印象的な作品。
それでいて終盤の保安官との駆け引きはそれまでのユルい雰囲気から一気にシリアスになるなどヒッチコックらしい部分も感じる。
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