たけちゃん

ハリーの災難のたけちゃんのレビュー・感想・評価

ハリーの災難(1955年製作の映画)
3.8
口が可愛い!"Good"って言う時……


アルフレッド・ヒッチコック監督 1955年製作
主演エドマンド・グウェン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、9月3日はドラえもんの誕生日🎂

ドラえもんは2112年9月3日に生まれました!
この日は、のび太が小学4年生の設定で、「ドラえもん」の連載開始当時の小学4年生の平均身長が129.3cmだったことに由来するとか。
「ドラえもん」の連載開始は1969年のことですから、この年の8月9日、海の向こうハリウッドでは「シャロン・テート事件」が起こります。
ワンハリ観たばかりなので、何だかすごく縁を感じましたよ( ˘ ˘ )ウンウン
なのに、「ドラえもん」じゃないのか?‪٩(×_×)۶‬

いや、ドラえもんも大好きなんだけど、ちょっとレビューが滞っているので、ドラえもんによく似たシルエットの映画監督の作品をね(笑)


シリーズ「ヒッチコック作品巡りの旅」(笑)ムリヤリ
新作が多かったので、少し期間が空きました。
第4弾は「ハリーの災難」です。
僕のBOXは、本当はここに「裏窓」が入るんですが、レビュー済でしたので、一個飛びます(ˆωˆ )フフフ…





さて、映画です。
うわ~、なんという発色!
教会と紅葉のコントラストの見事さね。
このBD綺麗すぎます。
当時のオリジナルからこんなに綺麗だったのかなぁ。
でも、この景色を撮るためにロケハンも頑張ったそうですし、すぐ散ってしまったので、セットで葉っぱに色をつけて使った場所もあるとか。
墓穴を掘るシーンは、セット(ˆωˆ )フフフ…
なるほど、なら納得です!
狙った通りのテクニカラー(笑)


いいですね~。
イラストから始まるのが、のどかで。
そして、強めの色合いのせいで、ティム・バートン監督作のような雰囲気も出ている。
逆か!
ティム・バートンが真似たのか?
ちょっといつものヒッチコックと違うよアピール。
おそらく自分のイメージが固まることを危惧したんでしょう。なんともブラックなコメディです。


今回のマクガフィンは、なんと"死体"。
まぁ、"ハリー"の気の毒なこと(笑)
こんなコメディあります?(ˆωˆ )フフフ…
ほんと他でもなく"ハリー"の災難だわ。



ふだん生活していて
なんかやましい
ちょっと後ろめたい
そんな気持ちの時、ありません?

シチュエーションが合っちゃうと、自分のことじゃないのに、まるで自分がやったかのように感じちゃう。
車の運転中にパトカーに会うと、自分かと思ってドキドキする感じね(笑)

人の持つそうした感覚を描いた作品ですね。
サスペンスの持つドキドキのベクトルが、少し他の作品と違うんですが、やっぱりれっきとしたサスペンス映画です( ˘ ˘ )ウンウン

肌触りがホームコメディっぽいし、この延長線上に「ヒッチコック劇場」があるのかなぁ……。
なんてことを考えて観ていたら、メイキングの中に、アメリカではこの手のコメディが全く受けなくて、大失敗だったけど、イギリスやフランスでは大ヒットだったそう。お国柄ですね。
その反省を受けて、「ヒッチコック劇場」は上手くユーモアをブレンドしてアメリカでも大成功したそうです。すなわち、この「ハリーの災難」のアメリカでの失敗が「ヒッチコック劇場」に繋がったんだ、と。なるほど!
僕は今作でも十分面白かったんだけどね( ¯−¯ )フッ


音楽はバーナード・ハーマン。
「市民ケーン」や「タクシー・ドライバー」の音楽で知られますが、この「ハリーの災難」で組んで以来、ヒッチコックと数多くコラボし「めまい」や「サイコ」など多くの作品を残しています。
ヒッチコックっていう音ですよね( ˘ ˘ )ウンウン
でも、最後は「引き裂かれたカーテン」の音楽でケンカ別れしてしまいました。なんだかなぁ……。


シャーリー・マクレーンが可愛かったなぁ!
これが彼女のデビュー作です。
この時、21歳。
実にキュートですね~。
こんなにショートカットが似合うとは!
とろんとした雰囲気も好きでした。


サム・マーロウ役のジョン・フォーサイスは、テレビシリーズの「チャーリーズ・エンジェル」でチャーリー役だったんですって。知らなかった(ˆωˆ )フフフ…


最初にハリーを殺したと思い込む船乗りのアルバートを演じるエドマンド・グウェンは「三十四丁目の奇蹟」で知られる名優ですね。
この映画のユーモアを一身に引き受けた感じが好きだったなぁ。彼のおかげで楽しめました( ˘ ˘ )ウンウン


緊迫感は全くないけど、こんな雰囲気の映画もたまには良いのでは?
ほんと、"ハリー"が気の毒でした( ˘ ˘ )ウンウン
ハリー役の俳優も気の毒よね(笑)






【おまけ:ヒッチコックを探せ!】
22分くらいのところで、絵を見ている大金持ちの横を通り過ぎます。ちょ~一瞬(笑)