KANA

アンナのKANAのレビュー・感想・評価

アンナ(1966年製作の映画)
4.2

アンナ・カリーナ ファンになった頃はもう上映されてなく、ソフトも廃盤になってて、長年ずーーっと観たかった幻の作品。
この度デジタルリマスター版で21年ぶりに劇場公開されるということで、早速初日に鑑賞。

なんといってもまずアンナが可愛すぎる〜!
アンナ・カリーナといえば言わずと知れたゴダール映画のミューズ。
特に『気狂いピエロ』の彼女には私も魅了されまくってる。
ただ!この『ANNA』は数々のゴダール作品以上にそのコケティッシュさが際立ってて魅力的。
黒縁の丸メガネがあんなにお洒落に可愛く似合う女性、見たことない。
無造作で絶妙なヘアスタイル、ポップカラーのファッション(スケルトンコートも斬新!)、あどけなさもあり、奔放でアンニュイな仕草…♡♡

共演者がまた
ジャン=クロード・ブリアリ
マリアンヌ・フェイスフル
セルジュ・ゲンズブール
と、お洒落過ぎる豪華な顔ぶれ!
ゲンズブールとアンナが同じフレームに収まってる画を観てテンション上がりまくりだった。

そして音楽が本当に洒脱。
作詞・作曲はすべてゲンズブール。
はぁ……デカダンなエスプリが効きまくっててたまらない。
(パリではお墓参り行きました)
ミュージカル部分のセリフが自然に上手く乗ってるなぁと思ったら、なんと脚本もゲンズブールだった!
アンナの歌い方も好き。

元々テレビ映画の本作、フランス初のカラー放送だったらしく、試すように全体的に鮮やかな色を乗せててモノトーンなパリに一段と映えてた。
ストーリーも軽いラブコメのようで、実は男女の真髄を突いてたりでラストの余韻もよかったなぁ。
とにかく目にも耳にも60sフレンチポップカルチャーの宝庫⭐︎
なんとかBlu-ray化してほしい!
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