ゴン吉

男はつらいよ 望郷篇のゴン吉のレビュー・感想・評価

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)
4.0
渡世人の生き様を描いたヒューマンドラマ「男はつらいよ」シリーズの第5作目。

原作・脚本・監督は山田洋次が務め、渥美清が主演、倍賞千恵子らが共演。
本作品のマドンナは長山藍子が演じる豆腐屋の娘。
本作品の寅さんの旅先は北海道の札幌と小樽。

オープニングは渡世人の寅さん(渥美清)のおいちゃんが死ぬ夢。
寅さんは子分と一緒に、知り合いの親分を見舞うため札幌に出かける。
親分は家を飛び出した息子との再会を願うが、それが叶うことなく他界する。
親分の死により、寅さんは堅気になることを決心し、浦安の豆腐店で地道に働き始め、店の娘(長山藍子)に惚れてデートにも誘うが....

蒸気機関車があちこちで走っていた時代の作品で、当時は国鉄(今のJR)の職員は国家公務員で男の子の憧れの職業でした。
電話がまだ家庭に普及しておらず、大家さんに借りに行くなど当時の生活が伺える。
三作品ぶりに山田洋次監督がメガホンをとったこともあり、寅さんと妹さくらの兄妹の関係もしっかり描かれています。
一方、本作でも寅さんは恋の空回りを繰り広げます。
恋のために豆腐屋を継ぐことまで約束するが、果たして恋の行方は如何に?   

2023.4 BSテレ東で4Kデジタル修復版を鑑賞
2021.10 BSテレ東で4Kデジタル修復版を鑑賞
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