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素っ飛び小僧のtunicのレビュー・感想・評価

素っ飛び小僧(1960年製作の映画)
4.0
素っ飛び小僧こと早撃ち小僧のジミイが原爆で生き別れた兄を探して旅をするストーリー。西河監督いわく小僧シリーズは“ランドセルを背負った渡り鳥”なのだそうで、周りの大人たちもオコチャマによう付き合うよという感じは多分にあるけれど、徹底してバカバカしいから全然ありです。アメリカ西部への密航に失敗したジミイが向かうのは港町横浜。当然のように無国籍ワールド。アイパッチの殺し屋だの謎の中国人ボスだの悪いやつら全員イキイキとコスプレ大会。キャバレーのシーンもよくて、とくに白木マリのスパイダーっぽい動きのダンスかっこいい。チャイナドレス着たガールズバンドも可愛かったな。蒸気機関車の屋根に寝そべりながら次の街へ向かうラストシーンも素晴らしかった。

ジミイに闇討ちされるドラマーは待田京介さん。なんも悪いことしてないのにかわいそすぎる。バンドのギターは織田さん。あととくに目立ったことはしてないけれど、ギャングたちのなかに木島一郎さんがいると安心する。
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