映画「オードリーヘプバーン」公開記念レビューその7〜。
今回レビューしている中で、これは初鑑賞。なにしろ今回の相手役ゲーリークーパーとオードリーは歳の差30歳。もともと「麗しのサブリナ」に続いてまたもケーリーグランドが「歳が離れすぎてる」と断っているにもかかわらず、さらに歳上にオファーするとはどうゆうこと?w
(ついでにグラントは6年後に「シャレード」で共演。どゆこと??w)
クーパーは役作りのために美容整形まで行なったのに、映画はコケてしまったのはやはり「ジジイとのロマンスなど誰も観たくない」が正論だろう。
てことでボクも長らくスルーしていたのだけれど、この機会に(うん、これが正しい使い方だなw)観てみた。
さすがビリーワイルダー、そして脚本にIALダイアモンド。最強タッグの伝説はまさにここから始まったのか!
とにかくオードリーのコメディアンヌっぷりがお見事で、ワイルダー独特の「間」の表現が抜群。おじいさんに惚れてしまう違和感はどうしても拭えないけれど、その部分さえ薄目で見れば興行が失敗したなどとは思えない良質のコメディだ。
私立探偵の娘であるオードリー。探偵ごっこをしているうちに、各国の行く先々で女を作っているようなタラシの実業家クーパーに惚れてしまい、あの手この手で気をひく作戦を展開。
まんまと術中にハマって小娘が気になって仕方のないクーパー。そして結末は…
本作も「サブリナ」同様にお父さんが人格者で娘への愛情がすごく、クーパーよりはるかにキュンてなるww
そのお父さんのラストのモノローグは、親娘ほどに歳の離れた恋愛に対する批判を和らげるためにアメリカ公開版だけに添えられたものでヨーロッパ版には無いらしい。確かにこれがあるか無いかで大きく印象も変わるけれど、お父さんが救われた感じがするので悪くはないw
ただ、物語として攻めた結果の話ならともかく、俳優さんが年寄りがためにこのような注釈が付くというのはなんだかなぁと思う。だいたい情事と言ってもセックス描写は意図的に回避されているし、あくまでコメディと割り切らないと楽しめない。
ま、そんなことよりも自分もクーパーやボガードが共演した歳とたいして変わらなくなっていることに気づいて凹む😞