高円寺ぱか

男たちの挽歌の高円寺ぱかのネタバレレビュー・内容・結末

男たちの挽歌(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

キット・ジャッキーカップルの演技がしんどすぎる。時代と言えばそうなんですが…特にジャッキー。めちゃくちゃムカつきません、この女?

マークはめちゃくちゃ良かった。導入がまずいい。警察に追われる露店に皿を返したり、みんなから好かれていたり…。自分に代わって小便を一気飲みしたホー兄貴のエピソードも良かった。「それから銃で狙われるのをやめたんだ」そう言いながら兄貴を裏切った甥一味は惨殺する。

などと思っていたらラストが圧巻だった。マークが撃たれてからはそれまでの古臭さが嘘みたいにカットがかっこいい。キットが警察のサーチライトを背にして立つときが特に良い。キットがホーに銃を託すというアクションは、最適解だと思う。



香港マフィアのホーは弟キットの警察学校入学を機に足を洗うことに。だが最後の台湾任務はお家騒動で失敗。取引場所に殺し屋が現れ銃撃戦の末警察に囲まれ、若頭シンを庇い自首する羽目になる。そのいざこざで父が殺され、キットは兄の仕事を知る。相棒マークは裏切ったボスの甥一味を鏖殺するが、片足に後遺症を抱える。

3年後。出所したホーは香港に戻るが、警察官になったキットに侮蔑と怒りをぶつけられる。タクシー運転手になる。マークを見かけると落ちぶれていた。シンはマフィアのボスになり、仁義を軽んじ麻薬で稼ごうとしていて協力を求めるが、堅気になる誓いを立てたホーは断る。マークは見返してやろうと言うが、これも断る。

キットは兄の素性がバレ、シン捜査チームから外され、荒れる。恋人ジャッキーはホーに香港から出ていくよう頼むが、本人の心情を理解し、キットに仲直りするよういいふくめだす。

シンはホーの身辺を襲い始める。キットは銃撃。マークはリンチされ、タクシー会社は襲撃に遭う。現場から逃げ出したシンとマークは逆襲することに。犯罪の証拠となるテープを盗み出し、シンを200万ドルで脅す。シンはこれを逆手にとり、ホーの手口に見せかけボスのユーを殺害する。警察はホーを追い始める。

キットはまたチームから外されるが、ジャッキー伝いにホーからテープを託され、取引先の埠頭へ急ぐ。

埠頭。ホーはシンを人質に取り、マークだけを船で逃がそうとする。逡巡しながらも船を出すマーク。だが現場に駆けつけたキットがシン側に人質に取られ、ホーはピンチに。人質を交換するが、銃撃戦になる。そこに戻ってきたマークが敵を一掃。その中でもホーを憎むキットに、マークがしびれを切らし一喝する。堅気にしようという勇気をなぜ受け入れないのか。だがそのとき脳天を打ち抜かれる。シンが生き残っていたのだ。逆上するホーはキットの制止を振り切り追いすがり、銃殺しようとするが弾切れ。せせら嗤いながらシンは自首しようとするが、キットがホーに銃を渡し、射殺する。ホーはキットの腰から手錠を取り、自分の手首にかける。

警察の前に、手錠でつながった2人が歩きだす。