seapony3000

裸の太陽のseapony3000のレビュー・感想・評価

裸の太陽(1958年製作の映画)
5.0
シンカネ脚本に宮島義勇撮影に芥川也寸志の音楽。ムシャクシャやりきれずにいきなり寮で踊り狂う江原慎二郎、リズム感ばっちり。貯金の鬼・丘さとみのとこに見合いのワンピース代無心にくる妹中原ひとみのストーキング場面、水着買いに街に繰り出すはずが、全貯金を仲代に貸しちゃって大揉め、カキ氷に兄貴にもらったトマトにも氷ぶっかけ、街ではクリームソーダ、その前に江原さん、東野英治郎のアイスキャンディーも食べてたな…みてるだけでお腹壊しそうだけど、若いふたりは健康そのもの仲直りしてラーメン食べて公園でキスするシーンのこれまた素晴らしこと。キスでメロメロの丘さとみさん、ここだけでもうたまらない。途中の駅でホームに一瞬出て怒りを収めてまた動きはじめた車両に乗ったり、この萩の宮(宇都宮)での移動しまくる1日ほんとよかった。水着買えてせっかくの海水浴を仲代欠勤のために急遽勤務、事故の危機で汽車の先端にうつ伏せで線路に砂撒くという誰もみていない大仕事、操縦士と釜炊きふたりの固い握手、その後は操縦士・高原駿雄の妻出産、仲代に貸した金は実は岩崎加根ちゃんの元へ。切ない仲代のうるうるした剥き出しお目目、大の男が失恋で泣きじゃくる場面でこちらまで泣いちゃうつの。ここでも優しく明るく元気づけようとする江原がまた良くてさらに泣いちゃうての。夜中のプールでは徳衛が再登場で憎い演出だっつーの。キズモノなら400円!って水着にハサミ入れる柳谷寛、お酒大好き産婆の蝶子もちろんサイコー。サイコーでした!
seapony3000

seapony3000