Jun

ラスト・ブラッドのJunのレビュー・感想・評価

ラスト・ブラッド(2008年製作の映画)
3.5
原作映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で覚えた衝撃と比して見劣りは避けられないが、全体を構成するパーツを追えば中々どうして。チョン・ジヒョン演じるサヤの立ち居振る舞いや強い眼差しは十分に評価に値する出来栄えだと思う。中でも転校して直後、教室内で陽の光を受けながらアリスに視線を送るカットは一際美しく感じられた。派手なアクションシーンも力の入れ具合が伺え、随所にアイディアや工夫が見て取れるのも好感が持てる。CGを押し出したエフェクティブな要素が強すぎるのと、スローモーションの多用が所々スピード感を削いでしまっている点は残念に思えたけれど。原作本編をなぞらえ設定が加味された脚本は可もなく不可もなく。ラストバトルとエンディングにもう一捻り独自性が欲しかった。
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