円柱野郎

FUCKの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

FUCK(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

米国の映画を観ていれば耳にしないことはない単語だけど、そのルーツ(結局不明だが)や言葉の意味、“あらゆる品詞になる”という使われ方など、保守からはタブー視されているものに切り込んだテーマは面白い。
結局その単語にこめる思いは人それぞれなんだけど、卑猥な意味だからと言って規制するべきか否か、米国憲法にあるように言論の自由に守られているか否か、といったモラルと権利のせめぎ合いを描いてもいるね。
まあ作品としての主張は「何でもかんでも規制するな」だろうが、個人的にも“言葉狩り”には疑問があるので、この作品の様な皮肉を込めた表現での闘いはキライじゃない。

ドキュメンタリーとしてはアニメの使い方や多岐にわたる引用にマイケル・ムーアの作品ような印象を受けるものの、あそこまで主張を前面に出していないので今ひとつ力強さはないかな。
円柱野郎

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