ひゅうどんこ

黒の天使 Vol.1のひゅうどんこのレビュー・感想・評価

黒の天使 Vol.1(1998年製作の映画)
3.0
 “ジャパネスク・ノワール”で検索したらもれなく筆頭にあがってくる作品。
 石井隆監督作品は、単発じゃなくなるべく通しで観て、特有の撮影方法やカット割りを堪能しながら、前作品との関係やら違いを踏まえてノワール感を楽しむのがいいらしいですね。

 「やる気! 元気! ハヅキ!!」という健康的なキャッチフレーズで芸能界入りした葉月里緒菜が主演ですが、『写楽』のアノ騒動で既に魔性の女の称号を与えられ、本作役どころにもなんら不足はないはずですが、モノ凄く大根役者にしか見えないのは私だけでしょうか(メジャーなレビュアーだったら炎上もんですね)。

 “ノワール”という用語自体よく理解してないのですが、救いのない破滅を迎えるどんよりとした犯罪映像だとすると、重苦しさが感じられるのが大事かと思うのですが、、。

 とはいえ、原作からの設定は実に映画的で嫌いじゃないです。
自分を助けてくれた初代黒の天使(高島礼子)がボロボロの慰みものになってるところから救いだすところなんかは、その先はどうあれある種のカタルシス。

 石井隆作品をいいなぁ~と思えるには、私にはまだ早いようです😅