飢餓海峡の伴淳三郎を使っての当時流行った社会派テイストの作品だが、それなりに面白さはある。
しかしこの作品でジ・エンドでは、そのチトサビシサ具合は人情紙風船どころではない。
締め括り作品としてはむし…
日活を出てからの東宝時代の川島作品はほとんど観たことがなかった。今回のシネ・ヌーヴォでの川島特集でそれらのいくつかを観ることができ、その面白さを享受できたのは誠に収穫だったといえよう。
さてその東…
伴淳って松竹だったんだ。菊島隆三脚本で川島雄三遺作。東京オリンピック前の鉄鋼不況で結婚ブームと時代を感じさせる。コメディぽいんだが、内容はシリアス。そしてラストが川島雄三の実感なのか妙な終わりだ。高…
>>続きを読む冒頭の俯瞰とかオッと思わせるのだけれど、完全に破綻した脚本を魅せきるだけのパワーはなかった。
ハナ肇に引っ張られすぎて伴淳三郎や高島忠夫の影がめっきり薄くなったのは失敗だろう。
市民大会とかなんの意…
怪異が神秘に変わるためには接触頻度(親密さ)と陰徳(沈黙は金)が必要となるものの、怪異が疑心に変わる条件、接触頻度(胡散臭さ)と陰徳(意味不明)と無分別であることがイチかバチか、という運命意識ではな…
>>続きを読む伴淳三郎が社長を務める南海製鉄は従業員3千人を誇るそこそこの会社であるが、製鉄業界の不況により先細り気味
伴淳はとにかくケチな性格ではあるが、かつて株で儲けた個人資産は凄まじく全財産2百億の男でもあ…
善悪や私利私欲だけでは動かない男達の話。大きなことをやって男になりたい男。己の才覚を見せつけたあげくそこから去っていく男、人生にあいてしまった大きな穴を埋めたい男。三者三様に魅力的だが、ハナ肇がいち…
>>続きを読む@神保町シアター
これはあんまりだったなぁ…鬼才川島雄三の遺作であるが、脚本が悪いのか話がイマイチ見えてこない。ハナ肇が結局良い人なのかどうなのか、煙にまいたまま終わる。
ただショットは凝りに凝…