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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にの監督のレビュー・感想・評価

5.0
テレビシリーズのあたかもハッピーエンドを否定した作品であり、前半からばったばったと人が死んでゆく展開。
極め付けはラストのアスカの「気持ち悪い」と言うセリフ。

どちらも人類補完計画を描いているが、テレビシリーズは人類が補完されて、みんながみんなお互いを理解しあえて、ハッピーという終わり方。
一方劇場版は、シンジが人類補完計画(サードインパクト)を途中でやめて、みんながみんな魂が一つになって理解しあえるんじゃね?的なところで、
でもさ、やっぱ現実世界で他者を理解することに意義があるでね?と思い直して、だから現実を生きる!っていうシンジの回答に対する答えが、あのアスカの「気持ち悪い」であり、
私(アスカ)の事を好きとも嫌いとも言わない。(言えない)上に、私をオカズにしたシンジに対する答えでもあり、
当時エヴァが好きなファン(オタク達)に対する答えでもあった。
ま、当時、デカルトやカント、ニヒリズムの哲学書を読み漁ったのは言うまでも無い(笑)
いわゆる中二病というやつだw

それでも、「人生なんてそんさもんさ、失敗と成功の連続さって」ってなんかの歌にもあるように、私も、ま、何があっても今の自分を精一杯生きるしかないよね〜と感慨深く思えた作品です。
テレビシリーズからのこの劇場版の流れは結構色々と考えさせられたし、どんなに陰キャで人から嫌われようとも、俺は俺の生き方をするんだ!って思わせてくれたのがエヴァだよねw
と新劇を見終わって改めて、当時凄い作品だったという再評価。
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