HAYATO

ポーラー・エクスプレスのHAYATOのレビュー・感想・評価

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)
3.7
2023年494本目
Christmas Movie
クリスマス・イブの夜、サンタクロースを信じられなくなっていた1人の少年が、巨大な機関車・ポーラー・エクスプレスに乗って北極点に向かう冒険の旅に出る。
クリス・バン・オールズバーグの絵本『急行「北極号」』の原作を、ロバート・ゼメキス&トム・ハンクスのゴールデンタッグが映像化
制作費1億6500万ドルという超大作並みの資金を注ぎ込み、精巧なモーション・キャプチャー技術を駆使して生み出されたフルCGアニメーション
制作総指揮も兼任したトム・ハンクスは、1人で5役を務める大活躍。
吹替版ではトム・ハンクスが演じた役を、『トイ・ストーリー』繋がりで唐沢寿明さんが担当している。
本作で何よりも素晴らしいと思ったのが、アラン・シルヴェストリによる音楽で、”Suite From The Polar Express”の美しい音色に鳥肌が立ち、これから壮大な冒険が始まる高揚感を極限まで高めてくれる。
これまで聞いた映画音楽の中でも、トップレベルに好きだ。
画期的な視覚効果が使われている割にキャラクターデザインが若干不気味だけど、記憶に残る鮮烈なシーンがいくつもある。
金色の切符が落ちていき、山を下ってオオカミの群れをすり抜け、ワシが拾い上げて、列車のもとへと戻っていくシークエンスはとても印象的で、『ダンジョン&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』でドレクが鹿に変身する場面を思い出した。
車掌さんがココアを振る舞うミュージカルシーンも、個性的なダンスと歌が賑やかで楽しい。
夢のあるストーリーは、子供の頃の純粋な気持ちを思い出させてくれ、いつまでもサンタクロースを信じていたくなる。
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