綾

ポーラー・エクスプレスの綾のネタバレレビュー・内容・結末

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

At one time, most of my friends could hear the bell. But as years passed, it feel silent for all of them. Even Sarah found, one christmas, that she could no longer hear its sweet sound. Though I've grown old... the bell still rings for me. As it does for all who truly believe.
友達にも鈴の音は聞こえたが、歳月と共に聞こえなくなった。妹にもある年を境に鈴は聞こえなくなった。でも大人になった今も僕には聞こえる。心から信じていれば聞こえるんだ。


なんて素敵なモノローグなんやろう。何度観たって感動する。ほんとうに好き。
真夜中の5分前に子どもたちを乗せて北極点をめざす急行列車、魔法の乗車券、たっぷりのホットチョコレート、屋根の上のゴースト、壊れてしまった人形の部屋、スリル満点のジェットコースター、クリスマスの街とエルフたち。そして、信じる者だけに聴こえる鈴の音。ああ、ロマンに溢れているなあ。
音楽もほんとうに素晴らしい。あの壮大なテーマは胸がいっぱいになるし、ビリーのテーマもとても綺麗。全曲、好き。

私は大人で、もうサンタへの手紙は出さないし、かつて受け取ったプレゼントは、両親が用意してくれていたものだと知っている。でも、「サンタなんていない」とは思わない。小学校で「サンタなんておるわけないやん!」と言われて傷ついたあの頃とはまたちがう温度で、いまでもサンタクロースを信じている。信じたいと思っている。信じること、それ自体が尊いのだと思う。いつまでも鈴の音の聴こえる大人でありたいな。それとももう、聴こえなくなっちゃっているのかな。
綾