諒将

夜の諒将のレビュー・感想・評価

(1961年製作の映画)
-
愛を失った2人の話だけど、重いっていうよりは、ドライだ。冒頭の病室のシーンに見舞いにやってきた夫妻は、病人よりも病人っぽかった。「生きてるのに死んだものもいれば、死んでるものだが生きてみえるものもいる…」みたいな言葉を思い出した。乾ききって干からびてる内側のみえない部分と、都市の中の自由気ままな洗練された生活。妻リディアの淡々とした街歩きや富豪のパーティでの1人時間はエレガントなのにめっちゃくちゃ空虚で、ほとんどマネキンみたいで、節々に突然人間の感情が戻って台詞を言ってるみたいに感じた。ナイトクラブのシーンの黒人ダンサーによる曲芸ダンスが凄すぎた。
諒将

諒将