収容所というステージに、国籍や人種を超えて邂逅する人間と人間。貴族出身であるところから会話が弾み、友情に結ばれていく大尉と捕虜収容所長。そして没落する階級を認識する彼らの犠牲によって、労働者階級出身…
>>続きを読む第一次大戦終結からおよそ20年後、ジャン・ルノワールによって制作された『大いなる幻影』。戦争映画の枠組みにあって、本作の、その最大の特徴は、なんといっても、絶対的な"悪者"が登場しないところにある…
>>続きを読むルノワールで最も優れている一本は何かと考えてみれどそれは不毛でしかなく、本作が格好良すぎて嫌いだと漏らしたのは誰だったか…しかし尊厳を忘れた現代人にはクライマックスの「国境を越えたら撃つな」が妙に染…
>>続きを読む戦争映画ではあるけれど、戦闘シーンは一切なく、戦時中でも灯る人の優しさや側に誰かがいてくれることの大切さを謳ったジャン・ルノワール監督の傑作。
戦争ものでは、自国のために命を賭けるという愛国主義に着…
富豪のユダヤ人ローゼンタール、貴族出で優雅なボアルデュー、元整備工の色男マレシャル、気高き軍人ラウフェンシュタインとキャラクター付けがよくできています。
敵国同士ながらボアルデューとラウフェンシュタ…
あっさりとしたエンディングがカッコいい。
戦争映画だが、平民と貴族の相剋にまで言及し、違うバックグラウンドの人々の交差点となった軍隊ならではの人間ドラマを見せてくれる。
"Pff, tu t’fa…
「大脱走」や「第十七捕虜収容所」等の作品に影響を与えたとされる脱獄映画。
本作ではフランス軍人とドイツ軍人との交流が描かれ、これを反戦映画と捉えるとの見方がある。
これをけしからん!と思った当時のお…
再見して名作と呼ばれるのもわかった
美しいショットとスムーズな演出もそうだけど何より戦争の悲劇をここまでユーモアとヒューマニズムで描いた作品はあまりない
帰ってもそれぞれの隊でまた戦うんだよなーと思…
・将官同士のやり取り、シーンが印象的
・はすみんの枯木うんぬんについては今回は当てはまらない?
・ルノワール作品全てに言えるが、カットのテンポがよく、惹きつけられる。シーンの一連の流れがとてもかっこ…