ノノ

大いなる幻影のノノのレビュー・感想・評価

大いなる幻影(1937年製作の映画)
3.9
顔の特徴が覚えられなすぎてルノワールの映画は誰が誰だか分からなくなりがち。
第一次世界大戦でドイツ軍に捕まったフランス人の捕虜収容所での邂逅を描く。大きい展開はないのに登場人物たちの会話が非常にリアルで全く飽きずに見ていられる。
フランス人同士の助け合いのようなものだけでなく、ドイツ人将校との親交も描かれる。収容所が意外と自由な感じで、脱走も日常茶飯事、杜撰な管理がおもしろい。近くで生活し語り合えば敵国の人間同士も友情が芽生える。うまくできた反戦映画。平和への憧れが幻影である虚しさ。
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