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マルホランド・ドライブの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

事件事故に巻き込まれ記憶を喪失した女性が、オンタリオからハリウッドへ上京した女優志望の女性と共に、記憶喪失以前の経緯を探る。因果関係、時系列が逆転して提示される(ただし、映画後半/時系列前半部分は、いったん映画前半からの時系列を受けた後、映画前半以前の話となる)。また、同一人物か別人か判然としない人物(同一俳優が演じ、類似属性を持つが別人と思われる(監督、ベティ/ダイアン)、同一の名前を持つが外見は別人(カミーラ )など、パターンいろいろ)が複数登場する。ロストハイウェイ直系のタイムループ/パラレルワールド/人物入替りがテーマだが、因果関係と時系列の大きな枠組みは比較的明瞭で、細部に謎が残る、そのバランスが絶妙。演技/映像/美術などプロダクションクォリティが高く、ヒッチコックのブロンドヒロインを彷彿とさせるナオミワッツ、チャップリンやゴダールを彷彿とさせる映画監督など、映画愛にも溢れ、エロティシズムのスパイスも効果的で、繰り返しの視聴に耐え得る傑作
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