Boss2054

ヒルズ・ハブ・アイズのBoss2054のレビュー・感想・評価

ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)
4.7
監督は、アレクサンドル・アジャさんト云う方。
なかなかの才人。

2006年の作品。
が、今観ても古さはあまり感じない。

意外に脚本の構造はオーソドックスかも知れない。
オープニングで強烈なフックを見せて、
まんまオープニングタイトルへ。
で、そのオープニングタイトルが、
ギャレス・エドワーズ監督のゴジラのオープニングタイトルを彷彿とさせる。
核実験の悲惨さをコレでもかト伝える。
つまり、この物語は、
核実験で産まれたゴジラの様なモンスターのお話なのだが、
低予算を逆手に取って、
物凄いモンスターが登場する⁉︎

舞台も誰もいない砂漠のど真ん中。
そこで、家族6人とモンスターが対決する。
アイデアの勝利❣️

で、初期のゴジラ同様、
コチラのモンスターもなかなか現れない。
モンスターによる現象だけを表現する。
この辺りはスピルバーグ監督の影響か⁇

で、その対決のバイオレンス度は韓国ノワール風。
主に刃物系、ナイフとか斧とか、で闘う。
痛みを観客に想像してもらうには、
つまり、作品に感情移入してもらうには、
銃より刃物系の方が効果があるコトをこの監督さんは知っている。

ワタシに取って、無名な役者さんのキャスティングも効果的だった。
何しろ、キャスティングで、ストーリーの展開が全く読めない。
果たして、誰が生き残って、
誰が死ぬのか?

ただ、一番弱く頼りにならない人がラスト一番活躍するト云うのは、
ハリウッド映画のセオリー。
ペキンパーのわらの犬を思い出した。

グロテクスなシーンがたくさんあるので、
苦手な人にはおすすめしないが、
映画としては、面白い❣️
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