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星の旅人たちのこーたのレビュー・感想・評価

星の旅人たち(2010年製作の映画)
4.0
一本道だから起こるロードトリップムービー。調子のいいうるさ巡礼者と次の街で再会したり、なにやら訳あり巡礼者の秘密が徐々に明らかになったりと、重い事実からはじまりコメディチックな展開が挟まれておもしろい。彼らの旅路をずっと見守りたくなる。
主人公を突き動かしたのは、父親としての使命感と後ろめたさだった。それが徐々に仲間ができて、彼自身の冒険へと発展していく。はじまりの街で巡査が言っていた、巡礼は自分と向き合うこと。を物語を通して体現していくようだった。

以下ストーリーメモ
ベビーブーム世代で眼科医。裕福な生活をする60代の主人公は、仲間たちとゴルフをしていると突如息子の訃報を報さられる。
将来有望な道を捨て、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂への巡礼を選んだ息子は巡礼序盤で不慮の事故に遭ってしまった。主人公は息子の意志を継ぎ、巡礼完走を目指す。旅路で出会う個性的なキャラクターたちとの出会いと別れを繰り返し、彼は旅路の果てになにを思うのか…。
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