SPEC翔で上げ過ぎたハードルを叩き落したのがこの作品です。
今までは、もしかしたらあり得るんじゃないの?と思わせるSPECホルダー(超能力者)の領域を大幅に超えてしまったのが敗因。
念動力とか未来予知とか心を読む能力とか病を治せる能力とか、絶対ないと分かっていても心のどこかでもしかしたらあるかもしれない…と思わせる遊び心があったのに、急に手が擬態したり、炎出したり冷気だしたりするもんだから興醒めしちゃったのよねん。
所謂、前者の能力はどこか宗教的ではあったのでその辺の兼ね合いがあったのかなぁ?なんて。
でもって極め付けは、ファティマ第三の予言なんて言い出して、スノビズム醸し出しちゃったのでもうお終い。
単純で分かりやすいけど面白くて奥深さもある物語の作りが一気に厨二病丸出しで、賢いふりしちゃったのが仇となりました。
そういえば、この映画が公開された当時一緒に観に行ったTくんが、
「僕の期待と時間とお金を返せーっ!」
って終電間際の新宿で叫んでいたのを思い出しました。笑
欲張りやなぁ。