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電柱小僧の冒険のGTのレビュー・感想・評価

電柱小僧の冒険(1995年製作の映画)
3.4
 背中に電柱が生えた少年がタイムマシンで25年後にタイムスリップ、世界を闇で覆うことを目論む吸血鬼軍団と戦うという意味不明な内容の作品。
 塚本晋也といえば「鉄男」が名高いが、コマ撮りの多様、廃材をモチーフにしたインダストリアルな雰囲気、グロテスクで退廃的な美術など、この作品は「鉄男」とよく似ている。映像を見ているだけだと何が起こってるのか分かりづらいが(それも「鉄男」と一緒か)、サリバ先生が実は過去の世界でいじめられていた主人公を助けてくれたモモちゃんだったりと、一応ストーリーはちゃんと存在する。
 自主制作故のチープさ、荒唐無稽なストーリー、そして何がどうなってるか分からない画面と、「一体何を見せられてるんだ」となりやすい作品だが、これをわざわざ見る人は、多分「一体何を見せられてるんだ」を追い求める人ばかりだろうから、これは無論褒め言葉である。
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