8mmフィルムで撮影された作品。展開の唐突さと、表現のアナログ感がエネルギーを感じさせる。とにかくゴリ押して突き進んでいく感じ嫌いじゃない。ただ、全体的に表現方法も相まって『鉄男』感は否めない。
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背中から電柱が生えている男の子。唐突に始まるタイムスリップ。そもそもタイムマシンを持っているのもおかしい。ただ、このなんでもありな感じがこの映画の見方を教えてくれている。なにも考えずに見ろと。
表現手法や金属・機械と人間の融合など『鉄男』っぽさが強いが、今作はよりポップなものになっていた印象。時系列的にはこちらの作品の方が早く、この翌年に『鉄男』が製作されているので、今作で培われたものが『鉄男』に生かされた流れ。
ストーリーに関しては、表現がめちゃくちゃなので複雑に見えるがとてもシンプル。ただ、かなり設定がぶっ飛んでいるのでぼーっと見てるといつの間にか終わってしまう作品ではあると思う。また若干アダムとイヴの関係がわかりづらかった…。
音楽や近藤(塚本晋也)の声など「筋肉少女帯」感が強く、時代を感じた。
ごめんなさいぃオラァ!!
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製作・監督・脚本・撮影・美術・照明・編集・特殊効果・道具・イラスト等、あらゆる面で塚本晋也が担当。多彩な人だ。
アダムとイヴや電柱小僧の姿(シンジくん)、巨大な女性(綾波)などエヴァ要素がいくつか散見されたが、もしやエヴァンゲリヲンってこの作品から…。